子どもとメディアみやざき 代表あいさつ
近年、電子メディアの発達は著しく、テレビやビデオ、ゲーム機、パソコンだけでなく今や殆どの人々がスマホを持つ時代となりました。子どもたちは、生まれた瞬間から電子メディアに囲まれて生きています。そんな子どもたちの体や心の育ちに大きな変化が起きていることが、色々な調査・研究でわかって来ました。
どんなに科学が進んでも、どんなに世の中が便利になっても子どもの発達過程は変わりません。子どもの心の発達には、「応答のある関わり」がとても大切です。それが人と人との直接的なやりとりです。乳幼児期の直接的なふれあいや声かけが親子の愛着を深め、子どもは心の土台をつくります。頭と体を精いっぱい使う「遊び」は子どもの命です。メディアは残念ながら一方通行の関わりしかできません。子どもの体への影響も心配です。視力や立体視機能低下、筋力低下を招き、子どものロコモが増加していることも問題視されています。
親がスマホに夢中で、子どもに目が行き届かず、かまってほしい子どもが、置き去りになっている状況も悲しいことです。小中高生のゲーム依存・ネット依存、犯罪への巻き込みなど、子どもの各年齢層への電子メディアの影響は、それぞれ深刻なものになってきております。
私たちは、このような電子メディア社会の荒波の中で、「子どもたちの豊かな育ちを守っていきたい」と、平成29年3月1日に「子どもとメディア みやざき」を立ち上げました。電子メディアをただ否定するのではなく、何が問題で、どうしたらいいのかを、様々な情報収集や情報提供しながら、活動していきたいと考えています。
「太陽と緑の国」、「日本のひなた」ここ宮崎県なら、「よく遊び、よく食べ、よく寝る」元気な親子をもっともっと増やして行けると信じて、皆さんと一緒に考え、歩いていけたらと心から願っています。
子どもとメディア みやざき
代表 糸数智美